最近、ピスタチオのアイスやケーキ、チョコレートやフィナンシェなど、ピスタチオのお菓子を至るところで見かけませんか?ピスタチオの緑色がSNS映えすると若者にも大人気。ピスタチオのお菓子を買うのもいいけど、自分でつくってみませんか?
今回は、ピスタチオのお菓子のレシピ、選び方や保存方法などについて解説します。ピスタチオ好きな方は、ぜひお菓子づくりに挑戦してみてください。
ピスタチオってどんなナッツ?
ピスタチオの主な産地は、アメリカやイランです。ギリシャもピスタチオの産地ですが、主にヨーロッパで流通しており、日本ではあまり見られません。
「ナッツの女王」と呼ばれるピスタチオの旬は、9月~10月頃です。濃厚な味わいで、他のナッツよりもねっとりとした食感が特徴です。市販のピスタチオには、殻付きのタイプと殻を外したむき身のタイプがあります。
ピスタチオのお菓子が人気の理由
以前はお酒のおつまみとして食べられることが多く殻付きタイプが主流でしたが、近年はお菓子の材料としても良く使われるようになり、殻なしタイプも主流になりました。ピスタチオのお菓子が大人気なのは、主に5つの理由が考えられます。
香ばしさやコク
ピスタチオはそのまま食べても美味しいですが、お菓子にすると、さらにピスタチオの香ばしさやコクが引き立ちます。濃厚なコクのスイーツは、ひときわ贅沢な気分にさせてくれるので、自分へのご褒美スイーツにも最適です。
ビジュアルの美しさ
ピスタチオの緑色はビジュアルが美しく、インスタ映えします。かつてスイーツは、赤やオレンジ、黄色や茶色などがメインで、緑色のスイーツは抹茶だけでした。
抹茶は和の素材であるため、フルーツと合わないこともありますが、ピスタチオは大半の素材と相性が良いです。
健康効果
腸内環境を良くする効果や、疲労回復の効果、貧血防止の効果などが期待できるピスタチオ。食物繊維が豊富に含まれているので、腸内環境を改善する効果があります。お通じがよくなり体内に老廃物を溜め込まないので、スッキリ!
また、血液の中の酸素を体中にめぐらせる働きがある鉄や銅も含まれているので、疲労回復の効果があります。さらに、血液の生成を助ける鉄や銅も含まれているので、貧血の防止にもなります。
美容効果
ピスタチオには、むくみ解消効果や美肌効果もあります。ナトリウムの排出を促すカリウムが豊富に含まれているため、むくみを解消し体がスッキリします。
また、美肌効果のあるBカロテンやビタミンEも含まれているので、肌の乾燥を防いだりニキビ肌を改善したり、肌に潤いやツヤを出したりすることも期待できるでしょう。
ビタミンEには紫外線から肌を守る働きもあるので、特に夏はピスタチオを積極的に摂取したいですね。
ダイエット効果
ピスタチオには、ダイエット効果もあります。ダイエット中はおやつを我慢しがちですが、ダイエット中でもピスタチオを食べられるのは嬉しい限りです。
ピスタチオは低糖質&低GIの食品なので、血糖値の上昇を抑える働きがあります。さらに、空腹感を和らげることができるので、食事のときに食べすぎを防ぐこともできるでしょう。
ピスタチオの選び方
ピスタチオには産地や加工方法など含めて様々なタイプがあるので、自分のニーズや好みに合わせて選ぶとよいでしょう。ここでは、目的別におすすめのピスタチオをご紹介します。
食べ応えがほしいとき
食べ応えがほしいときは、実が大きいアメリカ産がおすすめです。ちなみに、アメリカ産のピスタチオはマイルドな味わいが特徴です。
味わいを重視したいとき
イラン産のピスタチオは味がギュッと凝縮されていて、甘みとコクがあります。また、色々な味わいを楽しみたいときは、何種類か味付きタイプを揃えておくと、その日の気分で好きなものを選べますよ。
味付きタイプには、塩やはちみつなど様々な味が付いているピスタチオがあります。しょっぱいタイプのピスタチオは、お酒のお供にも最適です。
健康を重視したいとき
健康志向の方には、無塩の素焼きタイプや生タイプのピスタチオをおすすめします。素焼きタイプとは生のピスタチオを乾煎りしたもので、油を使用していません。
その分、カロリーも低くヘルシーです。味付けもされてないため、ピスタチオ本来の味を楽しめます。塩分の摂り過ぎが気になる方も、素焼きタイプなら安心です。
一方、生タイプのピスタチオは、火も通っていません。素焼きタイプより食感が柔らかいのが特徴です。市販のピスタチオの中で最も加工度が低いタイプなので、健康重視の方に最適です。自分でローストしたい方、自分で味付けしたい方は生タイプがよいでしょう。
生のまま食べることもできますが、食物繊維が豊富なため、腸が弱い方はお腹をくだしてしまう可能性もあります。まずは一粒か二粒食べてみて、様子を見るのもいいかもしれません。
お菓子づくりに大量に使用するとき
お菓子をつくるときには、殻を剥く手間がない殻なしタイプが便利です。殻が付いているタイプだと、1つずつ殻を取り除かなければなりません。料理やパンづくりのときも、大量にピスタチオを使用するときは、殻なしタイプがよいでしょう。
気軽にお菓子をつくりたいとき
気軽にお菓子をつくりたいときには、ペーストタイプがおすすめです。ソースのようになめらかなので、生地に混ぜ込みやすい上、焼いてもピスタチオの鮮やかな緑色はそのまま。ピスタチオの風味付けをすることもできます。
ピスタチオの保存方法
ピスタチオは、開封したら早めに食べきるようにしましょう。開封した場合、1週間~1ヶ月以内に食べきるとよいです。ピスタチオの保存方法は、主に常温保存ですが、冷凍保存もあります。それぞれの保存方法についてご紹介します。
常温保存
ピスタチオを美味しく食べるには、常温保存がおすすめです。冷蔵庫に入れてしまうと、湿気を吸って、かえってカビが生えてしまう可能性があります。
冷蔵庫に入れるならば、設定温度が若干高い野菜室に入れましょう。その際、ジッパー付きの袋に入れて、空気を抜いてから密封することがポイントです。
冷凍庫で保存
量が多いタイプを購入して使いきれない場合は、冷凍庫で保存しても構いません。小分けにしてフリーザーバッグに入れて、冷凍庫で保存しましょう。多少風味は落ちてしまうので、できるだけ冷凍保存は避けた方がいいかもしれません。
ピスタチオのお菓子づくりの前に
ピスタチオのお菓子をつくる前に、下準備が必要です。お菓子の種類に合わせて、ローストまたはペーストをしておきましょう。ここでは、ローストとペーストの方法をご紹介します。
ローストする
ピスタチオを皮ごと炒ってローストします。160度のオーブンで3分~5分ローストすると、ほんのり色づきます。180度で5分ローストすると、茶色っぽくなってしまい、ピスタチオならではの鮮やかな色合いがなくなります。
ローストが完了したら、オーブンからすぐに出して、冷ましておきましょう。ローストして温かいうちに生地に入れると生地温度が上がり、上手に焼けなくなることがあるので、気を付けてください。
用途によっては、ロースト時間を若干短くするのも1つの方法です。十分にローストしたピスタチオを焼き菓子の表面にのせて加熱すると、ローストしすぎで焦げてしまうこともあるので要注意です。
ペーストする
ピスタチオのお菓子をつくるときは、鮮やかなグリーンを活かしてペーストにすることが多いです。水に砂糖とはちみつを入れて煮たら、フードプロセッサーでペースト状になるまで混ぜてください。お好みで、キルシュを入れてもよいです。
ピスタチオのお菓子のレシピ
ピスタチオを使ったお菓子は色々ありますが、意外と家で気軽に作れるものが多いです。ペーストを練り込んでピスタチオ風味にしたり、トッピングしてピスタチオの食感をアクセントにしたりと、主役にも脇役にもなってくれるピスタチオはお菓子づくりで大活躍!
ここでは、マフィンやパウンドケーキ、クッキーやアイスのレシピをご紹介します。
ピスタチオのマフィン
ホットケーキミックスを使うマフィンなので、とっても簡単に作れます。マフィンは、小腹がすいたときや朝食にもぴったり!作りたてはしっとりとした食感で、冷ました後は表面はサクサクなのに中はふわふわで、いつ食べても美味しいのが嬉しいですよね。
それでは、作り方をご紹介します。無塩バターにグラニュー糖を加えて混ぜたら、卵とホットケーキミックス、牛乳を入れて混ぜます。次に、乾煎りしてから砕いたくるみをいれて、さらに混ぜてください。
型に流し込んでから、ピスタチオを等分にのせます。180度のオーブンで約20分焼いたら、完成!混ぜて焼くだけなので、思い立ったらすぐに作れますよ。
ピスタチオのパウンドケーキ
生地にはピスタチオパウダーを入れて、仕上げには刻んだピスタチオをトッピングしたパウンドケーキは、見た目も味もオシャレ!
はじめに、下準備をしておきましょう。無塩バターと卵を室温に戻しておきます。次に、薄力粉とベーキングパウダーをふるっておきます。ピスタチオは砕いてから、160度または170度のオーブンで約3分ローストしてください。
無塩バターにグラニュー糖を加えて白っぽくなるまで混ぜます。ハンドミキサーがあれば、簡単に泡立てられますよ。溶いた卵を少しずつ加えて、薄力粉・ベーキングパウダー・ピスタチオパウダーも混ぜます。牛乳も混ぜて、170度のオーブンで40分加熱してください。
完全に冷めたら、表面に溶かしておいたホワイトチョコレートを塗って、砕いたピスタチオをトッピングしたら完成です。
ピスタチオのクッキー
ピスタチオが贅沢に入ったクッキーは、ピスタチオ好きにはたまりません。ピスタチオの風味がアクセントになっています。
バターを常温に戻しておき、薄力粉とアーモンドプードルを合わせてふるいます。ピスタチオは粗く刻んでおきましょう。ボウルにバターを入れて、なめらになるまで混ぜます。グラニュー糖も加えて白っぽくなるまで混ぜてから、卵黄も加えてなじむように混ぜましょう。
ふるっておいた粉類を加えて粉気がなくなるまで、さらに混ぜてください。最後に、ピスタチオを加えてゴムぺらでさっくりと混ぜます。
サランラップを広げたら生地をのせて、棒状になるようにまとめてください。冷蔵庫で約4時間冷やし、触っても形が崩れなくなったらOK!
好みの厚さに切ってから、クッキングシートを敷いた天板に並べ、170度に予熱したオーブンで15分~20分焼きます。サクサクした食感のクッキーで、とてもおいしいですよ。
ピスタチオのアイス
濃厚なピスタチオのアイスは、ペーストを使ったら簡単に作れます。生クリームと砂糖をホイップして、なめらかになるまで混ぜます。このとき、氷で器を冷やすとよいでしょう。
生クリームと砂糖がなめらかになったら、ピスタチオペーストと卵、ラム酒を加えて混ぜます。冷凍庫で冷やし、1時間か2時間おきにスプーンでさっとかき混ぜると、ふわっとした仕上がりになります。
用途に合わせてピスタチオを使い分けてお菓子づくりを楽しもう
ピスタチオは選び方やローストの方法を工夫するだけで、いっそうお菓子づくりが楽しくなります。濃厚なコクと鮮やかな色合いのピスタチオスイーツを自分へのご褒美につくってみませんか?ピスタチオのお菓子で、健康効果や美容効果を実感しましょう。
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