アーモンドはそのまま食べるのも美味しいけど、アーモンドを使ったお菓子も美味しいですよね。おなじみのアマンドショコラやアーモンドキャラメル、クッキーやパウンドケーキなど意外と簡単に作れちゃうんです。今回は、アーモンドのお菓子レシピ、アーモンドの種類や保存方法などをご紹介します。ぜひ、アーモンドのお菓子づくりに挑戦してみてくださいね。
アーモンドの主な栄養素
アーモンドには、ビタミンやミネラル、オレイン酸やリノール酸、食物繊維などさまざまな栄養素が含まれていて、健康や美容にもいいと言われています。それでは、それぞれの栄養素にどんな効果があるのか見てみましょう。
ビタミンE
強力な抗酸化作用があるビタミンEは、ピーナッツの約3倍も含まれています。ビタミンEにはしみやしわなど肌の老化を防ぐ働きがあるので、アンチエイジング効果にも最適!
ミネラル
ミネラルは、体の機能を調整するために欠かせない栄養素です。アーモンドには、カルシウムやカリウム、鉄分やマグネシウムなどの栄養素が含まれています。ミネラルを摂取することで、むくみや貧血を予防したり骨をつくったりすることができるのです。
オレイン酸やリノール酸
オレイン酸やリノール酸は、不飽和脂肪酸の一種ですね。これらの栄養素は、悪玉コレステロールを減らして血圧を低下させる働きがあります。健康に良い脂なので、積極的に摂りたいもの。特に、オレイン酸は、ピーナッツの約1.5倍も含まれています。
食物繊維
お通じを改善する栄養素といえば、食物繊維。お腹の調子を整えるだけでなく、血糖値の上昇を緩やかにする働きもあり、肥満を防ぐ効果もあります。アーモンドには、ゴボウの約1.8倍もの食物繊維が含まれているので、積極的に摂りたいですね。
お菓子づくりでよく使うアーモンドの種類
アーモンドにはさまざまな種類がありますが、お菓子づくりで使われるアーモンドにはどんなものがあるのでしょうか?使い分けることができると、さらにお菓子づくりが楽しくなるはず。ここでは、5種類のアーモンドをご紹介します。
アーモンド ホール
アーモンドホールは、生のアーモンドです。ローストしてから使うもので、お菓子の飾りに重宝します。また、アマンドショコラや焼き菓子のアクセントにも最適!
アーモンド スライス
アーモンドスライスには、生タイプとローストタイプがあります。自分好みに下処理をしたいなら生タイプ、すぐに使いたいならローストタイプがおすすめ。スライスしたアーモンドは、ケーキの上にのせたり、具材にしたりと、使い勝手がいいです。パン作りにも使えるので、常備しておくと便利です。
アーモンドスライスにはさまざまな厚さがあるので、使い方に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?フロランタンを作るなら薄めのタイプ、クッキーやチョコに混ぜ込むなら食感が楽しめる厚めのタイプがよいです。
アーモンドパウダー
アーモンドパウダーは、別名アーモンドプードルともいいます。アーモンドクリームにしたり焼き菓子の生地に練りこんだりすることが多いです。アーモンドの風味やコクを増したいときに、アーモンドパウダーは欠かせません。クッキー類はサクサク、パウンドケーキやマフィンはしっとりとした仕上がりになるでしょう。小分けにして冷凍保存しておくと、いつでも使えて便利ですよ。
アーモンドダイス
ダイス上のアーモンドは、クッキーやパウンドケーキなどりき菓子の材料にしたりできます。きつね色にローストし、ケーキの飾りに使うのもおすすめ。
アーモンドミルク
アーモンドミルクは、アーモンドの入った牛乳ではありません。主な原料は、アーモンドと水です。砂糖が入っているタイプもあれば、砂糖なしのタイプもあります。牛乳よりアーモンドミルクの方が摂取エネルギーが少ないのも、特徴の1つです。
アーモンドを使ったお菓子レシピ
アーモンドを使ったお菓子を自分で作れたら、好きなときに食べられるし、友達へのプチギフトにも喜ばれるし、栄養も摂取できるしといいことがいっぱい!今回は、簡単に作れるアーモンドのお菓子レシピを7つご紹介します。
キャラメルナッツ
シンプルな味わいだけど、ついつい食べ過ぎたくなる美味しさのキャラメルナッツ。最初にアーモンド100gを160度のオーブンで15分ローストして、冷ましておいてください。次に、フライパンに見ず15cc・グラニュー糖30gを入れて、中火にかけます。泡が細かな泡から大きな泡に変わったら、火を止めましょう。
アーモンドを加えて、砂糖が白くなり結晶かするまで、木べらで混ぜます。再び弱火にして、アーモンドの表面がカラメル上になるまで加熱します。火を止めたら、無塩バター5gとはちみつ小さじ1を加えてください。キッチンぺーパーに広げて、冷ましたら完成です。
ハニーナッツ
ハニーナッツの材料は、アーモンド100g・蜂蜜100gの2つだけ。清潔なビンまたは密封容器にアーモンドを入れたら、はちみつを注ぎます。ふたをしっかり閉めて数日間漬け込んだらOK。ヨーグルトやトーストにのせたり、焼き菓子のトッピングにしたりと、アレンジは自由自在。もちろん、そのまま食べても美味しいです。
アーモンドキャラメル
アーモンドを飴で固めたアーモンドキャラメルは、簡単なのに美味しくて食べ応えもバッチリ!作り方は、まずオリーブオイル大さじ2分の1とグラニュー糖50gをフライパンで火にかけて、レモン汁小さじ2分の1も加えて、溶かしていきます。
泡だって色づいてきたら火を止め、アーモンドダイスを加えてサッとかき混ぜてください。飴化は一気に進行するので、タイミングを逃さないようにフライパンの底を冷やす濡れ布巾を予め用意しておくとスムーズに進行できます。クッキングシートの上に広げて、粗熱がとれて固まったら切り分けたら、出来上がり。
グラニュー糖の代わりに黒糖を使ったり、アーモンドダイスの代わりにアーモンドスライスやホールなどを使ってもOK!
ココアアーモンドクッキー
ココアアーモンドクッキーは、生地を冷凍保存できるから、食べたい!と思った日に焼きたてを食べられるのが嬉しいですよね。最初に、室温に戻しておいた無塩バター60gを泡だて器でクリーム状になるまで混ぜます。
途中、塩ひとつまみと粉砂糖30gを加えて、しっかりと混ぜましょう。次に卵黄1個分、ふるっておいた薄力粉60g・無糖のココア8gも加えてさらに混ぜます。まんべんなく混ざったら、アーモンドスライス40gも加えてよく混ぜてひとまとめにしてください。
棒状に伸ばしたらラップで包んで、冷凍庫で1時間~ひと晩寝かせます。仕上げにグラニュー糖をまぶしたら1㎝幅に切って、170度のオーブンで約15分焼いたら完成!
アマンドショコラ
アマンドショコラは意外と簡単に作れるので、覚えておくと便利ですよ。下準備として、スイートタイプのタブレットチョコ100gを湯煎で溶かしておきます。次に、厚手の鍋で、グラニュー糖25gと水10㏄を入れて中火で溶かしてください。沸騰して均一の細かい泡ができたら、火を止めます。
ローストアーモンド100gを加えて、木べらでまんべんなく混ぜましょう。砂糖が白っぽくなったら、中火または強火で、砂糖がカラメル色になってパチパチと音がするまで加熱します。その後、火を止めたら無塩バター5gを加えてから、クッキングシートの上に等間隔に置き、冷ましてください。
冷ましたアーモンドに、湯煎したチョコを5分の1量ずつ加えて、アーモンドに絡めていきます。チョコが固まったら次のチョコを入れる作業を5回繰り返したら、ココアパウダーまたはシュガーパウダーをまぶして完成!オシャレな見た目なので、プレゼントにも最適です。
アーモンドミルクのレアチーズ
食欲がなくなりがちな夏も、さっぱり&ヒンヤリのアーモンドミルクのレアチーズケーキならきっとパクパク食べられちゃう!アーモンドミルクのレアチーズケーキは、型に入れて冷やすだけ。
まず、下準備をしておきましょう。クリームチーズ200gを室温に戻して置き、粉ゼラチン4gは水に振り入れて溶かしておきます。無塩バター50gは600Wのレンジで30秒加熱してください。
ビスケット100gをビニール袋等に入れ細かく砕いたら、バターも入れて袋の中で混ぜ合わせます。18㎝丸型のケーキ型の底に敷き詰めたら、表面を平らにして、冷蔵庫で冷やしておきましょう。
次に、ボウルにクリームチーズとグラニュー糖大さじ1を入れて、しっかりと練ります。小鍋にアーモンドミルク50mlと卵黄1個分を入れて温まったら、粉ゼラチンも入れてから火を止めてください。ボウルに、アーモンドミルク150ml、レモン汁小さじ1、粉ゼラチンを入れたアーモンドミルク&卵黄も混ぜ合わせましょう。冷やしておいた型に流し込み、冷蔵庫で3時間ほど冷やします。
オレンジのパウンドケーキ
オレンジピールの香りが上品なバターケーキは、ティータイムのお供にぴったり!下準備をしておくと、作業がスムーズになります。まず、オレンジピール60gを茶こしにのせ、シロップを取り分けておいてください。次に、食塩不使用タイプのバター120gと卵2個を室温に戻しておきます。パウンド型にバターを塗り、薄力粉を薄くふるったら冷蔵庫で冷やしておきましょう。
バターを泡だて器で擦り混ぜて、砂糖100gを何回かに分けて加えてください。さらに、ほぐした卵も少しずつ加えたら牛乳大さじ1も入れて、よく混ぜ合わせます。ゴムベラで刻んでおいたオレンジピールを加えましょう。
薄力粉110g・アーモンドプードル20g・ベーキングパウダー2gを合わせたものを3回に分けて混ぜます。粉っぽさがなくなったら型に入れて、170度のオーブンで約50分。竹串このとき、切るようにして混ぜるのがポイントを指しても生地がついてこなければ完成!冷めないうちに、オレンジシロップをはけで塗ったら完成です。
アーモンドの保存方法
アーモンドは脂肪分が多いため、酸化や劣化が早いです。袋を開けたとき、油っぽいニオイがしたら、酸化しているサインです。酸化したり劣化したアーモンドをお菓子づくりで使うと、美味しくなくなってしまいます。
しかも、身体にも良いとは言えないでしょう。酸化が気になる方は、殻付きのアーモンドを購入することをおすすめします。殻が付いている分、空気に直接触れることも少ないので、酸化しにくいでしょう。
開封前は、直射日光・高温多湿の場所を避けて冷暗所で保存します。開封したら、空気に振れないようにして密封し冷蔵保存し早めに使い切りましょう。
食べきれないときは、冷凍保存してください。冷凍しても、食感はさほど変わりません。小分けしてジッパー付きの保存袋に入れてから、冷凍庫に入れましょう。他の食品の匂いが移らないように、保存袋を二重にしておくと安心です。
アーモンドのお菓子をつくって栄養を摂取しよう
アーモンドを使ったお菓子のレパートリーが増えると、アーモンドをより気軽に楽しめるようになるし、栄養も摂取できて一石二鳥!お菓子に最適なアーモンドを選べるように、数種類のアーモンドを揃えておくといいかもしれません。保存方法に気を付けつつ、栄養豊富なアーモンドを使ってお菓子づくりを楽しみましょう。