最近、よくスーパーやコンビニで見かけるようになったデーツ。日本ではまだまだ知名度は低いですが、中近東をはじめ海外では古くから親しまれているドライフルーツです。デーツを食べてみたいけど、まずはどんな味なのか、種類や栄養素などについて知りたいという方も多いのではないのでしょうか?食べ方や摂取時の注意点もあわせてご紹介します。
デーツってどんなドライフルーツ?
デーツは中東の乾燥した地域で栽培されているもので、木の上で熟して自然乾燥させたのが特徴です。気温50度以上且つ雨がほとんど降らないところで、太陽のエネルギーをたっぷりと吸収しているから、天然の甘みがぎゅっと凝縮されているんです。
イスラム教徒は、ラマダン(断食)が明けたら、最初にデーツを口に入れます。また、中東では妊婦さんは毎日デーツを食べると、生まれてくる赤ちゃんが丈夫に育つともいわれています。
手軽に食べられる上、栄養バランスが抜群!健康効果や美容効果を得られるだけでなく、仕事中や勉強中のエネルギー補給にも最適のドライフルーツです。
デーツの主な種類
デーツは400種類以上あると言われています。種類によって、味や風味、食感などさまざま。色々なデーツを食べ比べて、自分好みのデーツを見つけてみるのも楽しいかもしれませんね。特に日本で入手しやすいのは、以下の4つです。
ピアロム種
デーツの中でも最高品種といわれているのが、このピアロム種です。少し細長い形で、スッキリとした甘さ・弾力のある食感が特徴といえるでしょう。食べ応えがあるので、満足感もバッチリ!
マジョール種
主にアメリカで栽培されているデーツで、甘みが強め。大粒で、種が付いているものが多いです。お菓子作りにおすすめしたいのは、このマジョール種です。甘すぎるのは苦手という方は、塩気のあるクラッカーやナッツとあわせるとちょうどよい甘さになりますよ。
ディグレット種
これも主にアメリカで栽培されているデーツで、甘さは控えめです。デーツの甘さが苦手という方でも食べやすいはず。フルーティーな味わいで、お酒との相性も良いです。
サイヤー種
日本での流通量が特に多いデーツで、粒は小さく種はありません。まろやかでコクのある味わいが特徴です。砂糖や添加物が入っていないデーツも多いので、身体によりよいものがほしい方はぜひどうぞ。
デーツはどんな味?
デーツの味は、干し柿や黒糖の味に似ています。プルーンのようにクセがないので、食べやすいといわれています。料理にも合わせやすいし、砂糖の代わりとしてお菓子にも使えるしと、アレンジしやすいのが魅力です。
デーツの味は料理にも合わせやすい!
デーツの甘みは、料理でも重宝します。素材の味が感じられる仕上がりになるでしょう。旨味やゴクも出せるから、肉じゃがやきんぴら、生姜焼き、煮魚の味付けもおまかせ!味も栄養価もアップするから、デーツをどんどん活用させてみたいですね。
砂糖の代わりに
デーツは、砂糖の代わりの甘味料としておすすめです。主な糖質はブドウ糖と果糖で、糖度は高いですが低GI食品です。クセが強くないので、砂糖の代わりに気軽に使いやすいですよ。
デーツの主な栄養素
一粒でさまざまな栄養を摂れるといわれているデーツですが、具体的にどんな栄養素が含まれているのでしょうか?主な栄養素を1つずつ紹介します。
ミネラル
デーツには、鉄分、カルシウム、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富です。鉄分といえば、貧血を予防できることで有名ですね。デーツには、ブルーベリーの約3倍の鉄分が含まれています。
次に、カルシウムです。カルシウㇺの働きは、骨を作るだけでありません。イライラを解消する働きもあります。そして、カリウムは、ナトリウムを排出する働きがある栄養素です。塩分の摂り過ぎを調整するので、高血圧やむくみを予防することができます。
最後にご紹介するミネラルは、マグネシウムです。含有量は、ドライフルーツの中でもトップクラス!マグネシウムには骨や歯を健康に保つ働きがあり、骨粗しょう症や心疾患、高血圧などを予防することができるでしょう。さらに、排便を促進する効果もあります。
Bカロテン
Bカロテンは、抗酸化作用がある栄養成分です。抗酸化作用とは身体に有害な活性酸素を除去することで、老化や動脈硬化などの予防に繋がります。
Bカロテンは、体内に入ると一部がビタミンAに変換されるのをご存知でしょうか?ビタミンAには皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるので、日々忙しい現代人の私たちには欠かせない栄養素といえるでしょう。
食物繊維
水に溶けにくい不溶性食物繊維量がドライフルーツの中でもトップクラス!不溶性食物繊維には、体内で便のカサを増して、腸を刺激し便を押し出す働きがあるため、頑固な便秘で悩んでいる方はデーツの積極的な摂取をおすすめします。
葉酸
葉酸も、鉄分同様に貧血予防の効果が期待できる栄養素です。また、胎児の成長にも欠かせない栄養素なので、妊娠中は積極的に葉酸を摂取するようにしましょう。
デーツのおすすめの食べ方
デーツは、いろいろな組み合わせやアレンジが楽しめるドライフルーツです。例えば、ヨーグルトやクリームチーズ、ナッツや柑橘類と合わせてみてはいかがでしょうか?料理の隠し味やデーツあんこにする方法もあります。
ヨーグルトと一緒に
酸味あるヨーグルトと組み合わせると、デーツの甘さを抑えることができます。ヨーグルト・デーツの両方ともお通じを良くする効果があるので、便秘がちな方に特におすすめ。
クリームチーズと一緒に
デーツに含まれるBカロテンの一部はビタミンAに変換されると先ほどお話しましたが、ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種なので油に溶けやすい性質があります。
つまり、油と一緒に摂取することで、ビタミンAの吸収率がアップします。油分のあるクリームチーズとデーツの組み合わせは、ビタミンAを摂取したいときにおすすめです。ただし、クリームチーズは脂質が多いので、食べ過ぎないようにしましょう。
ナッツと一緒に
塩気のあるナッツと組み合わせると、甘さが控えめになり食べやすくなります。特に、アーモンドやくるみがおすすめ。この2つに含まれるビタミンEと不飽和脂肪酸は、デーツには含まれていないため、栄養バランスがさらに良くなるでしょう。アーモンドとくるみのカリっとした食感も楽しめますね。
柑橘類と一緒に
デーツにはビタミンCが含まれていないため、ビタミンC豊富な柑橘類とあわせると、糖の吸収が穏やかになります。柑橘類の酸味によって、デーツの甘みもほどよく抑えられて、食べやすさもアップ!
料理の隠し味に
カレーや肉じゃがなどの煮込み・煮物の隠し味にも、おすすめ。デーツの粒が残らないかと気になる方がいるかもしれませんが、煮込むとデーツが溶けてしまうので、まさに隠し味になります。
デーツあんこにする
甘いものを食べたいけど砂糖は控えたいときにおすすめしたいのが、デーツあんこです。材料はほぼ小豆とデーツだけ。
小豆300gramは軽く洗って、約1日浸水しておきます。小豆が2倍程度に大きくなるまで、浸水させることがポイントです。小豆を圧力鍋で、中~強火で茹でてください。沸騰後さらに約3分茹でて、ざるに入れて湯を捨てます。
圧力鍋に再び小豆を入れ、その上にデーツ300g、水600㏄を入れて、ふたをして中火にします。圧がかかったら弱火にし、15分。加圧後は火を止めてしばらく置いておきます。
圧が完全に下がったら、ふたを外して塩少しを入れましょう。デーツがまんべんなく混ざったら、完成!あんこを焦がさないよう、火加減に気を付けてください。
デーツを使い分ける
デーツはシロップやペーストもあるので、用途や好みにあわせて使い分けると、さらに料理が楽しくなります。それぞれの活用方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
デーツの実
デーツの実には、ドライタイプ・セミドライタイプ・ウェットタイプの3種類があります。大半は強い甘みがあるドライタイプですが、水分量の多いウェットタイプはスッキリとした甘さが特徴です。水分量が多いほど品質の劣化が速いので、ウェットタイプは食べきれる分だけ購入した方がよいでしょう。
デーツの実は、やはりその食感を活かしたいもの。好みの大きさにちぎってそのまま混ぜ込むとよいでしょう。ヨーグルトに入れるだけでもよいし、パンやパウンドケーキ、スコーンなどに入れるのもおすすめです。
デーツのシロップ
デーツのシロップは、甘みをつけたいときやコクを出したいときに使ってみてください。デーツには、肉や魚を柔らかくするたんぱく質分解酵素「プロテアーゼ」が含まれているため。肉や魚をデーツシロップで漬け込むと、ふわふわに仕上がりますよ。プリンやドリンクのシロップとしても重宝します。
デーツのペースト
デーツのペーストは、とろみや粘りを出したいときやしっとりさせたいときに適しています。例えば、カレーやパスタソース、ドレッシングなどにも合うし、ハンバーグのつなぎにも合います。
デーツ摂取時の注意点
毎日の食事やお菓子作りでも活躍させたいデーツですが、摂取時に気を付けたいことが2つあります。デーツの栄養を最大限摂取するためにも、必ず守りましょう。
1日の摂取量は2粒程度
デーツは低GI食品ですが、カロリーや糖質は高めです。食べ過ぎないよう、1日の摂取量は2粒程度にしておきましょう。食べ過ぎると、食物繊維の摂り過ぎによってかえって便秘が悪化することもあります。
水分を一緒に
水分を一緒に摂ることで、お通じがさらに良くなる上、少量でも満足感を得やすくなります。食べ過ぎを防ぐためにも、水分を摂るようにしましょう。
栄養が凝縮されたデーツは女性の味方!選び方や食べ方を工夫しよう
太陽の恵みがいっぱいのデーツは、貧血や便秘を予防したりと女性に嬉しい効果がいっぱい!砂糖の代わりに気軽に使えるので、毎日の食事作りに欠かせません。選び方や食べ方を工夫して、毎日デーツを摂取するようにしましょう。
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