最近スーパーやコンビニでもよく見かけるデーツですが、まだ食べたことがないという方も多いのではないでしょうか?デーツは、栄養価が高いドライフルーツとして大人気!
ダイエット中の方や妊娠中の方にもおすすめしたい食材なのです。それでは、デーツの主な栄養成分や選び方、保存方法などをまとめてご紹介します。
デーツってどんなドライフルーツ?
デーツは、中東では古くから親しまれているドライフルーツです。中東では、断食が明けて最初に口にするのがデーツなんです。
プルーンに似ていて、干し柿や黒糖に似たねっとりとした甘みが人気!クセがないので食べやすく、様々な料理に合わせやすいのも特徴の一つです。低GI食品なので、血糖値の上昇は緩やかです。栄養価が高いのにカロリーは控えめだから、ダイエットにも最適です。
デーツの種類
デーツには、様々な種類があります。種類によって、大きさや甘さ、水分量なども異なるので、自分の好みに合うものを見つけたいもの。まずは、デーツにどんな種類があるのか見てみましょう。
リグレット・ノア
琥珀色で、大きさは様々です。繊細な味で、甘さは控えめ。お酒のおつまみや料理にもおすすめです。
マジョール
琥珀色や赤褐色で、大粒・肉厚なのが特徴です。リグネット・ノアの2~3倍の大きさなので、ひと粒でもかなりの満足感ですね。
種があるので、人によっては食べにくいと感じるかもしれません。干し柿のように甘味が強く、柔らかい食感です。お菓子の材料としてもよく使われます。
ハラウィ
褐色で、小さめです。皮は薄めです。甘さだけでなく酸味もあるのが特徴です。
サイヤー
赤褐色で、細長いのが特徴です。甘味が強く、皮は固め。柔らかい食感で、コーヒーや紅茶との相性も抜群!日本でも、よく出回っている品種です。
ピアロム
濃い茶色で、サイズは2~5㎝です。キャラメルのような甘味とグミのような弾力があり、中東では最高級と言われています。
デーツには、こんなに様々な種類があるのですね。さらに、中東産とアメリカ産に分けることもできます。中東産のデーツは水分量が少ない分、濃厚な味わいのものが多いです。一方、アメリカ産のデーツは水分量が多く、ふっくらとした噛み応えが特徴です。
デーツの主な栄養成分
デーツには、健康やダイエットに効果的な栄養成分が豊富に含まれています。日にちが経っても、栄養分の効果がほとんど変わらないのがデーツの魅力ともいえるでしょう。それでは、主な栄養成分について一つずつ解説します。
食物繊維
デーツは食物繊維、特に不溶性食物繊維が豊富です。なんとゴボウの約1.3倍もの食物繊維が含まれています!
食物繊維には便通を改善する働きがあり、老廃物を排出しやすくなります。その結果、身体の内側からスッキリしてくるでしょう。さらに、大腸がんの予防にも効果があると言われています。
ミネラル
デーツには、カリウムやマグネシウム、カルシウム、亜鉛などのミネラルも含まれています。まず、カリウムには、体内の余分な塩分と水分を排出する働きがあります。むくみが解消されるので、ダイエット効果もありますよ。
次に、マグネシウムです。骨や歯の形成に欠かせない栄養成分です。エネルギーを作る働きや血圧を維持する働きがあります。
三つめは、銅です。銅は、貧血防止の働きがある栄養成分です。骨を強くしたり、活性酸素を除去し老化を防止したりする働きもあります。
四つめは、カルシウムです。実は、体内に最も多く存在するミネラルがカルシウムだとご存知でしたか?しかし、年齢とともに、私たちの体内のカルシウム量は減少していきます。
カルシウムは、骨や歯を作る大事な栄養成分です。デーツのカルシウム含有量は、プルーンの1.8倍!骨粗鬆症の予防にも繋がるので、積極的に摂取したいものです。
五つめは、亜鉛です。亜鉛には、味覚を保つ働きや免疫力を高める働きがあります。新しい細胞を作り出すミネラルとも言われています。
特に妊娠中は、亜鉛を摂取するようにしたいもの。花粉症や喘息などの抑制にも効果があるので、アレルギーがある方は積極的にデーツを摂取するようにしましょう。
糖質
糖分が含まれているというと、カロリーを気にする方もいるかもしれません。でも、デーツの糖質の主成分はブドウ糖と果糖なので、仕事や運動時のエネルギー補給としても最適なのです。さらに、デーツには糖質の代謝を促進するビタミンB2や亜鉛も含まれています。
ビタミンB群
ビタミンB群の中でも注目したいのは、ナイアシンとパントテン酸です。ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持や血液循環を良くする働きのほか、二日酔いにも効果があると言われています。
一方、パントテン酸も、私たちの健康維持に欠かせません。炭水化物などの代謝を促してエネルギー産生を助ける働きや、ストレスと戦う副腎皮質ホルモンを合成する働きもあります。デーツは、パントテン酸の含有量がトップレベルなので嬉しいですね。
鉄分
デーツに含まれる鉄分は、茹でたほうれん草に含まれる鉄分と同量です。鉄分は、血液中の赤血球を作るのに欠かせない栄養素です。貧血を予防するためにも、鉄分を積極的に摂取したいもの。鉄分は、代謝の向上や疲労回復の効果も期待できるでしょう。
Bカロテン
Bカロテンは緑黄色野菜などに豊富に含まれている成分で、体内でビタミンAに変換することができます。抗酸化作用があるため、動脈硬化の予防だけでなく、身体の錆びつきも防ぎアンチエイジング効果も期待できるでしょう。
デーツの選び方
デーツの種類や栄養成分はわかったものの、選ぶポイントがわからないという方もいるかもしれません。そこで、ここではデーツの選び方を二つご紹介します。デーツを購入するときの参考にしていただけたら幸いです。
用途に合わせて選ぶ
デーツには、粒タイプとペーストタイプ、シロップタイプがあります。味や食感を楽しむなら、粒タイプをそのまま食べるのが一番です。ちなみに、粒タイプにはより濃厚な半生タイプもあるので、ご興味ある方はチェックしてみてくださいね。
一方、お菓子や料理に使うならペーストタイプが重宝します。デーツのアレンジメニューを増やしたい方には、ペーストタイプがおすすめ。お菓子や料理のソースに使うなら、シロップタイプが最適です。デーツのコクが、ソースにの風味を増してくれるでしょう。
好みの甘さのものを選ぶ
デーツは、水分量によって甘味が異なります。水分量が少ないほど甘味を感じやすいと覚えておきましょう。パッケージの表示で、水分量を確認することをおすすめします。
デーツの保存方法
デーツの賞味期限は10~12ヶ月です。高温多湿を避けて保存してください。未開封の場合は冷暗所、開封した場合は冷蔵での保存をおすすめします。
いったん開封すると、カビが出やすいという特徴があります。開封したら、しっかりと密封した上で、早めに食べきることをおすすめします。冷凍するとデーツの食感が変わってしまうため、できるだけ避けましょう。
デーツを摂取するときのポイント
デーツには、貧血予防やアンチエイジング、ストレスの緩和など嬉しい効果がいっぱい!効果を実感するためにも、摂取するときに守ってほしいポイントが幾つかあります。
1 日の摂取量を守る
デーツの1日の摂取量は、1~3個です。甘いとついつい何個も食べたくなりますが、食べ過ぎないようにしましょう。毎日少しずつ食べることが大事です。
デーツは低GI食品ではありますが、食べ過ぎたら血糖値は上昇します。そして、食べ過ぎたらエネルギーを消費できず脂肪として蓄積されてしまいます。デーツの効果を実感するためにも、少量をゆっくりといただくようにしましょう。
昼過ぎまでに食べる
デーツは、昼過ぎまでに食べるのが望ましいです。なぜなら、昼過ぎまでならば、エネルギーとして糖質を消費できるからです。
デーツの糖質は、エネルギー源となる即効性の高いものです。夜になると運動量が減るため、消費しきれないエネルギーが残ってしまいます。そうなると、残った分のエネルギーは脂肪として身体に蓄積されてしまう可能性があります。
食べ合わせを工夫する
デーツの健康・美容効果を高めるには、食べ合わせを工夫することも大事です。例えば、デーツとアーモンドやくるみとの相性は抜群!
ビタミンEと不飽和脂肪酸はデーツに含まれていないですが、アーモンドやうくるみには含まれています。つまり、ナッツがデーツの栄養を補ってくれるのです。デーツがちょっと甘すぎるという方は、ナッツ系と組み合わせると、食べやすくなりますよ。
また、ビタミンC豊富な柑橘系フルーツと組み合わせるのもおすすめです。ビタミンCも、デーツには含まれていない栄養素です。酸味がきいたフルーツは、デーツの甘味を押さえて爽やかにしてくれるでしょう。
デーツのおすすめレシピ
デーツはお菓子から料理まで様々なアレンジが楽しめます。もちろん、そのまま食べるだけでも十分に美味しいですが、濃厚な甘味を活かしていろんなレシピに挑戦してみませんか?
ヨーグルトやスムージーに混ぜる
朝食やおやつに、デーツをヨーグルトやスムージーに混ぜてみてはいかがでしょう?フルーツも入れたら、食べ応えのあるブランチにもなります。
パンやケーキの材料に
刻んだデーツをパンやケーキに入れるのも、おすすめです。デーツの甘さが若干苦手な方も、グンと食べやすくなるでしょう。
クリームチーズやナッツと一緒に
デーツは、クリームチーズとの相性が抜群です。切れ目を入れたデーツにナッツやクリームチーズを挟むだけでも、美味しいですよ。お酒のおつまみにも、おすすめ。
サラダのトッピングに
サラダのトッピングに、刻んだデーツはいかがでしょうか?オリーブオイルやバルサミコ酢、塩と一緒に和えるだけ。ナッツも一緒に入れると、さらに色々な食感が楽しめます。簡単なのに、オシャレなサラダに大変身。
照り焼きや煮物、カレーの隠し味に
デーツは、砂糖の代わりの甘味料としてもおすすめ。いつもの料理にコクや旨味をプラスすることができます。照り焼きや煮物などのほか、カレーの隠し味にもGOOD!
キーマカレーに、刻んだデーツを加えるのもおすすめです。味に深みが出て、カレーがいっそう美味しくなりますよ。
栄養たっぷりのデーツを活用してさらに健康&キレイを目指そう
小粒なのに栄養価が高いデーツは、健康&キレイをサポートしてくれます。妊婦さんやダイエット中の方、栄養バランスや健康に気を遣いたい方など様々な方におすすめ!
デーツはクセが少なくいろんなアレンジを楽しめるので、ぜひ毎日の食事やおやつに取り入れてみてください。
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